孔子は、何を四悪と言うか?という質問に対して
『 教えずして殺す、之を虐と謂ふ。
戒めずして成るを視る、之を暴と謂ふ。
令を慢にして期を致す、之を賊と謂ふ。
等しく之を人に與るに、出納の吝なる、之を有司と謂ふ。』
と答えました。
ここで、この四悪を、会社に当てはめると
「教えずして殺す」とは、十分な指導や教育を施さずに、能力がないと解雇することであり、孔子は、これを『虐』と非難しています。
「戒(イマシ)めずして成るを視る」とは、業務を命じておきながら、普段は注意を払わず、戒めることも無いにもかかわらず、にわかに成果を示せと迫るやり方は、これを『暴』と非難しています。
「令(レイ)を慢にして期を致す」とは、期限をはっきりと設けずに業務を命じて置きながら、急に最後の期限を厳しく命ずるやり方は、これを『賊』と非難しています。
「等しく之を人に與(アタウ)るに、出納の吝(リン)なる」とは、みんなに平等に与えるにも関わらず、出し渋って、ケチなやり方をすることを『有司』(小役人根性)と非難しています。
以上、会社では『虐』と『暴』と『賊』には、十分注意したいものです。