2024/09/06

論語『何を四悪と謂ふ』

  孔子は、何を四悪と言うか?という質問に対して

教えずして殺す、之を(ぎゃく)と謂ふ。

(いまし)めずして成るを視る、之を(ぼう)と謂ふ。

(れい)を慢にして期を致す、之を(ぞく)と謂ふ。

等しく之を人に(あたう)るに、出納の(りん)なる、之を有司(いうし)と謂ふ。

と答えました。

ここで、この四悪を、会社に当てはめると
「教えずして殺す」とは、十分な指導や教育を施さずに、能力がないと解雇することであり、孔子は、これを『』と非難しています。

 「戒(イマシ)めずして成るを視る」とは、業務を命じておきながら、普段は注意を払わず、戒めることも無いにもかかわらず、にわかに成果を示せと迫るやり方は、これを『』と非難しています。

「令(レイ)を慢にして期を致す」とは、期限をはっきりと設けずに業務を命じて置きながら、急に最後の期限を厳しく命ずるやり方は、これを『』と非難しています。

「等しく之を人に與(アタウ)るに、出納の吝(リン)なる」とは、みんなに平等に与えるにも関わらず、出し渋って、ケチなやり方をすることを『有司』(小役人根性)と非難しています。

 以上、会社では『虐』と『暴』と『賊』には、十分注意したいものです。